まず、前提の事項としまして、国内外メーカーのアパレルCADから書き出されるDXF と、イラレから書き出されるDXF は形式が異なります。

  • 国内外メーカーアパレルCAD → TIIP形式、AAMA形式
  • イラレ → 汎用DXF(AutoCAD準拠)

上記となります。
その上で、イラレとクレア(ver.1)での具体的なデータのやり取りについてですが、まず、DXF を書き出すイラレ側のバージョンについて、CS4以降のバージョンが必要です。
また、クレア側でのパーツ化の作業は必ず必要になります。

先の記述の通り、アパレルCAD で設計してTIIP or AAMA 形式でDXFを書き出す場合は線の属性が存在していますが、イラレでパターン作成を行なった場合、線の属性は存在しません。
その為、クレアで読み込み後にパーツ化等の作業が必要となります。

これらを踏まえデータの受け渡しについてですが、

  • イラレ→クレア :イラレ標準機能でDXF変換し、クレアで読み込み。その後パーツ化。
  • クレア→イラレ :クレアから.eps で書き出し、イラレで開く。

以上になります。
その上で、”イラレ→クレア”の方法ですが、

イラレ→クレア

イラレからのDXF書き出し

Adobe Illustrator(CS3)CS4以降のバージョン

上記環境にて、

  1. 必要なパターンを選択(コピー)。
  2. 新規ファイルをA4縦置きで作成。
  3. コピーしたオブジェクトをペースト。
  4. レイヤーをひとつに纏める。→全てのレイヤーを結合。
  5. 文字は全てアウトライン化。→書式>アウトラインを作成。
  6. アウトライン化した文字はグループ化される為、解除。→オブジェクト>グループ解除。
  7. ファイルメニュー>書き出し>AutoCAD Interchange File (dxf)
  8. DXF/DWGオプションはデフォルトのままOKボタンをクリック。

もしくは、

  1. 必要なパターンを選択(コピー)。
  2. 新規ファイルをA4縦置きで作成。
  3. コピーしたオブジェクトをペースト。
  4. レイヤーをひとつに纏める。→全てのレイヤーを結合。
  5. グループを解除。→オブジェクト>グループ解除。
  6. ファイルメニュー>書き出し>AutoCAD Interchange File (dxf)
  7. DXF/DWGオプションでAuto CAD バージョン:R13/LT95 を選択し、その他はデフォルトのままOKボタンをクリック。

上記手順でイラレから汎用DXFの書き出しを実行する。

以上になります。
続いて、

東レクレアコンポ(ver.1)側での読み込み

  • クレアメニューバー>入出力>その他のデータ>DXF>rev12以降
    ※クレアコンポ2をご使用の場合には、貴社よりCADメーカー(東レ)にご確認頂けますようお願い致します。

以上になります。
尚、上記ご案内のクレアでの読み込み方については、クレア2ではなくクレア1の読み込み方法になりますのでご参考までにご確認ください。
クレア2での汎用DXF の読み込み方法が不明の場合は、大変ご面倒ではございますがCADユーザー様からCADメーカーご担当者様にご確認頂けますようお願い申し上げます。

クレア→イラレ

クレアから.eps で書き出し、イラレで開く。