組版プラグイン『DDCSV2(現在はサブスク版 DDCSVとして販売中)』スクリプト講座
名刺・宛名 編(全10回)

条件分岐_基本的な考え方

CSVファイルのデータの指定について 

CSVファイル内のデータは、次の3通りの比較ができます。

● データの内容そのもの
● データの長さ
● データの行数

データの長さとは、データのバイト数のことで、文字数ではありません。
全角の文字を2バイト、半角 の文字を1バイトとして扱います。
データの行数とは、改行マークの “\r” で区切られたデータの行数のことです。

DDCSV2 の”関係演算子”と”論理演算子”

利用可能な演算子は、”==”、”!=”、”\<“、”\>”、”\<=”、”\>=” 、また、条件式は、”&&”(且つ) “||”(または) を用いて複数個指定することができます。
指定されたCSVファイル内のデータと、指定された値を比較し、条件式が真なら、タグで囲まれた範囲の記述を有効にします。

<関係演算子>

==   左辺が、右辺と、等しい場合、真
!=  左辺が、右辺と、等しくない場合、真
\<  左辺が、右辺より、小さい場合、真
\>  左辺が、右辺より、大きい場合、真
\<=  左辺が、右辺より、小さいか、等しい場合、真
\>=  左辺が、右辺より、大きいか、等しい場合、真

※ バックスラッシュ(\)は円マーク(¥)で代用可。

<論理演算子>

&&  且つ
||  または

例1)
データの内容を比較する ^$3 で表されるデータが、“優” の場合、“たいへん良くできました。”と出力する。

<IF ^$3=”優”>たいへん良くできました。</IF>

例2)
“&&”(且つ)を使って複数の条件式を指定する ^$6 と ^$7 の両方にデータが設定されている場合にデータを出力する。
(片方だけの場合は、何も出力しない。)

<IF ^$6!=0 && ^$7!=0>商品名:^$6 価格:^$7!</IF>

例3)
ELIF、ELSE を使う ^$2 で表されるデータの内容によって出力する文字列を変える。

<IF ^$2==”優”>たいへん良くできました。</IF><ELIF ^$2==”良”>良くできました。</IF><ELSE>頑張りましょう。</IF>

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