組版プラグイン『DDCSV2(現在はサブスク版 DDCSVとして販売中)』スクリプト講座
名刺・宛名 編(全10回)

宛名スクリプト解説

今回のvol.10 では、はがきなどの宛名組版で活用できるスクリプトをご紹介します。

これまでご紹介したスクリプトを全て活用しています。
復習しながらご覧ください。

郵便番号(前3桁数字)

<SET V=1>[郵便番号]</SET>^$1(0,0,0,3)

セット1を『郵便番号』とし、3バイトの値を取得。

郵便番号(後ろ4桁数字)

<SET V=1>[郵便番号]</SET>^$1(0,0,3,4)

セット1を『郵便番号』とし、4バイト目から4バイトの値を取得。

住所

<MAXW W=295><RULEW W=295 RULE=“jyusho”><SUUJIA>[住所]</SUUJIA></RULEW></MAXW>

[住所] のデータに半角数字が存在する場合、漢数字に変換して挿入。
その場合、挿入するテキストが295pt をオーバーする場合は、長体(この場合平体)処理を行い、295pt 以内で挿入。

※ RULEW は、別ファイル(ルールファイル)で指定したルールで挿入処理を実行するスクリプトです。(今回は説明を割愛させていただきます。)

住所付属

<MAXW W=295><RULEW W=295 RULE=“jyusho2”><SET V=1>[住所付属]</SET><IF ^$1!=0>[住所付属]</IF><ELSE> </IF></RULEW></MAXW>

セット1を[住所付属] とし、CSV に値が存在する場合は、295pt 以内におさまるように平体処理を行い挿入。
但し、CSV に値が存在しない場合は、” ”(半角スペース)を挿入。

会社名(企業・団体)

<MAXW W=295><RULEW W=295 RULE=“kaisha”><SET V=1>[名前(姓)]</SET><IF ^$1!=0>[会社名(企業・団体)]</IF><ELSE> </IF></RULEW></MAXW>

セット1を[名前(姓)] とし、CSV にこの値が存在する場合は、295pt 以内におさまるように平体処理を行い[会社名(企業・団体)] を挿入。
但し、CSV に値が存在しない場合は、” ”(半角スペース)を挿入。

部署/セクション

<MAXW W=295><RULEW W=295 RULE=“busho”><SET V=1>[名前(姓)]</SET><IF ^$1!=0>[セクション1] [セクション2]</IF><ELSE> </IF></RULEW></MAXW>

セット1を[名前(姓)] とし、CSV にこの値が存在する場合は、295pt 以内におさまるように平体処理を行い、

[セクション1] [セクション2]

上記を挿入。
但し、CSV に値が存在しない場合は、” ”(半角スペース)を挿入。

肩書・役職

<MAXW W=295><RULEW W=295 RULE=“busho2”><SET V=1>[肩書・役職]</SET><SET V=2>[名前(姓)]</SET><IF ^$1!=0 && ^$2!=0>[肩書・役職]</IF><ELSE> </IF></RULEW></MAXW>

セット1を[名前(姓)] 、セット2を[名前(姓)]とし、CSV にそれぞれの値が存在する場合は、295pt 以内におさまるように平体処理を行い、

[肩書・役職]

上記を挿入。
但し、CSV に値が存在しない場合は、” ”(半角スペース)を挿入。

姓名

<MAXW W=295><RULEW W=295 RULE=“seimei”><SET V=1>[肩書・役職]</SET><SET V=2>[敬称(必要時)]</SET><SET V=3>[名前(姓)]</SET><IF ^$1!=0 && ^$2!=0 && ^$3!=0>[名前(姓)] [名前(名)] [敬称(必要時)]</IF><ELIF ^$1!=0 && ^$2==0 && ^$3!=0>[名前(姓)] [名前(名)] 様</IF><ELIF ^$1!=0 && ^$2==0 && ^$3==0> </IF><ELSE> </IF></RULEW></MAXW>

セット1を[名前(姓)] 、セット2を[敬称(必要時)]、セット3を[名前(姓)]とする。
その上で、セット1セット2セット3の全てに値が存在する場合、

[名前(姓)] [名前(名)] [敬称(必要時)]

上記を295pt 以内におさまるように平体処理を行い挿入。
また、セット1とセット3に値が存在し、セット2に値が存在しない場合は、

[名前(姓)] [名前(名)] 様

上記を295pt 以内におさまるように平体処理を行い挿入。
また、セット1に値が存在し、セット2とセット3に値が存在しない場合は、

” ”(半角スペース)

上記を挿入。
これまでの条件にいずれも該当しない場合も、” ”(半角スペース)を挿入。

最終的には、

このような仕上がりになると思います。

今回の『宛名スクリプト』編これまでご紹介した全てのスクリプト+α で構成されています。
各テキストパスに記述されているスクリプト自体はシンプルなものですが、これらを、イラレのレイヤー構造をうまく利用することで、様々レイアウトの組版が可能になります。

尚、この『スクリプト作成』は、当社での請負(有償提供)も可能ですので、「こんな条件分岐の組版処理をしたい!」といったご要望がございましたら、まずは一度当社までご相談ください。

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