大きなカンバス機能を利用する際の注意点について
大きなカンバス機能は、Illustrator 2020(24.*)で追加された機能です。実寸での表現(描画)が可能になった一方で、注意が必要なことも出てきましたので、その一部をご紹介します。
ラージカンバスとは
新規ドキュメントを作成する際、幅高さのいずれか一辺でも227 インチを超えたサイズの場合、自動的にラージカンバスとなります。
- 5780mm 以上→ラージカンバス
- 5779mm 以下→従来サイズの通常カンバス
わかり易いアラート表示が出るわけではないので、意図せずラージカンバスとなっている場合もありますのでご注意ください。
ラージカンバスを利用する時の制限事項
ラージカンバスとなった場合、Adobe Illustrator の現状仕様では、書き出し形式として PDF、PNG、JPEG、PS、TIFF、SVG のみがサポートされています。
EXDXF-Pro プラグインを利用した書き出し(保存)について
先述の通り、ラージカンバスのドキュメントの書き出し形式には制限があり、EXDXF-Pro プラグインを利用したDXF 書き出し(保存)の場合にもこの制限が適用されます。
EXDXF-Pro プラグインの利用もしくはAdobe Illustrator 標準機能の利用のいずれの場合でも、DXF ファイルを書き出す場合には、5779mm 以下のドキュメントサイズ(繰り返しになりますがアートボードサイズではありません)で作業を行う必要があります。