Adobe Illustrator用 バーコード作成プラグイン「Serial Barcode」

バーコードについて ~標準物流コード~今回は第3回の続きでITF の標準物流コードについてご説明します。

【 標準物流コードとは 】
標準物流コード(JIS-X-0502)は主に段ボールなどの包装箱にマーキングされたバーコードで、物流用としてJISで規格化されています。標準物流コードには、中に入っている商品のJANコードの内容と梱包形態(何個入りか)が表示されています。標準物流コードをバーコードリーダーで読ませる事により、包装箱に中に入っている商品の種類と梱包数が瞬時にわかるため「ピッキング」「仕分け」「検品」「在庫管理」「棚卸し」などの物流の合理化が可能になります。
ITFを使用するのは、同じ大きさで同じ桁数を表すのに、他のコードに比べITFはナロー幅が太くなるため、印刷の精度が悪くても印字が可能です。また、ナロー幅が太くなるため長距離で読み取りできるようになります。

「標準物流コードの構成」

標準物流コードのコード体系は、梱包された商品のJANコードの前に1桁(標準14桁の場合)または2桁(拡張バージョン16桁の場合)の物流識別コードを付加してできています。

「物流識別コードのつけ方」
物流識別コードは、その梱包の中の入数や詰め合わせの内容を示すコードで、標準バージョンでは1桁、拡張バージョンでは2桁で示します。入数については、実際に入っている個数が記述されているのではなく、入数に対応したコードをユーザー側で決めます。

「標準物流コードの基本寸法」

標準物流コードの寸法は、ナローバー幅1mmを基準(倍率1倍)として、0.25 ~ 1.2倍までの拡大縮小が可能です(輸出用は0.625 ~ 1.2倍)。以下にそれぞれの倍率におけるバーコードの長さを示します。(長さはクワイエットゾーンを含みます)

「ベアラーバーについて」
段ボールへのバーコードの印字は、フレキソ印刷(樹脂またはゴム凸版を用いた印刷方法)で行われます。段ボールの表面は完全な平面ではないために、フレキソ版の印圧が一定にはなりにくく、バーコードのバーに太りができます。ベアラバーはバーコードのバーに印圧が掛からないように、印圧を一定に保つための手段として儲けられています。

なお、標準物流コードは2010年3月をもって、16桁コードが廃止され完全に14桁コードが国際標準となります。SerialBarcodeでは14桁にももちろん対応しております。

次回はCODABAR(NW7)についてご説明致します。