Adobe Illustrator用 バーコード作成プラグイン「Serial Barcode」
~ CODE-39,CODE-11,CODE-93 ~今回はCODE-39,CODE-11,CODE-93のバーコードについてご説明します。
【 CODE39 】
「CODE39について」
1975年にインターメック社が開発し、JIS-X-0503として規格化されたバーコードです。
数字とアルファベットといくつかの記号の、合計43個のキャラクタをコード化したもので、主に工業用として使用されています。信頼性が高いシンボルであることから、主に産業分野の作業指示票や現品ラベル、日本ではEIAJ(日本電子工業会)、米国ではAIAG(米国自動車工業会)がそれぞれ標準ラベルとして使用しており、産業、特に工業の分野ではなくてはならないものです。
「CODE39の構成」
CODE39は、9本のバー、スペースのうち3本が太いということで、この名が付いています。9本のバー、スペースで一つのキャラクタを表し、バーコードの始まりと終わりには*(アスタリスク)が付けられます。
また、それぞれのキャラクタの間のスペースの部分を「キャラクタ間ギャップ」と呼びます。通常、ナローバー幅と同じサイズで作られます。ただし最大値はナローバー幅の3~3.5倍という規定になっています。
字状態によっては、比較的簡単に桁落ちが発生しますので、桁指定を読み込むリーダー側で設定することが望ましいです。
「表現できるキャラクタ」
数字、アルファベット、記号(ー,.,(スペース),*,$,/,+,%)の43キャラクタ
「CODE39の特徴」
数字以外にもアルファベット、記号などが扱えることが最大の特徴です。一つの文字を表すのに、9本のバー、スペースを用いるため他のコードに比べて、誤読が非常に少なく、信頼性が高いのも特徴です。また、そのためバーコードのサイズも他のコードに比べて最も大きくなります。バーコードにアルファベットや記号を使用したい場合は、CODE39が最も適切です。
また、スキャンには、白黒、細太の4要素でのみ判定するため、単純で読み取りし易いコードです。
【 CODE11 】
「CODE11について」
USD-8とも呼ばれ、インターメック社が1977年に開発した、高密度のディスクリート型のバーコードです。15キャラクタ / インチの情報化密度を持っており、主にAT&T社の通信機器や部品等に使用されています。
「CODE11の構成」
一つのキャラクタが、3本のバーと2本スペースで構成され11キャラクタをコード化できます。ワイドバー(スペース)が2本の場合と1本の場合では、エレメント幅が異なります。キャラクタ間には、ディスクリート型のキャラクタ間ギャップが入ります。
*のスタート/ストップキャラクタが入ります。また、チェックデジットが必ず必要になり、キャラクタが10以上の場合は2つ必要となります。
「表現できるキャラクタ」
数字、ー(ハイフン)
【 CODE93 】
「CODE93について」
インターメック社が、1982年に開発したバーコードでUSS-CODE93として規格化されているシンボルです。黒・白バーの幅が幾種類もあるマルチレベルのバーコードで、CODE39と同じく数字の他にアルファベット、記号も使用できるバーコードです。CODE39よりも、情報密度およびデータセキュリティの高いコードとなっています。
「CODE93の構成」
1キャラクタを9本のモジュールで構成し、そのうち3本がバーであることからこの名が付いています。OCDE39と同じ43種類のキャラクタの他に、4種類のシフトキャラクタを持っています。そのため文字キャラクタを組み合わせてフルアスキー128キャラクタを表現できます。高密度であるため、チェックデジットが2つ必要となります。
「表現できるキャラクタ」
数字、アルファベット、記号(ー,.,(スペース),*,$,/,+,%) 4種類のシフトキャラクタ
次回はCODE-128,CODE-128(UCC/EAN)についてご説明致します。